滞在する期間や時期にもよりますが、小学生の留学は、現地校へ短期間だけ編入させてもらうか、様々な場所で行われているキャンプに参加するかの2通りの方法がメジャーです。
キャンプは、現地校が長期休みに入っている期間に行われることが多いので、もし日本の小学校の夏休みなどに親子留学を考えているのであれば、必然的にキャンプを選ぶことになるかと思います。現地校を体験させたいのであれば、その時期に合わせて、渡航予定を組む必要があります。
以下に、現地校とキャンプのそれぞれの特長とメリットを紹介します。
現地後への留学
ここで、現地校のメリットについてお話します。現地校は、字面どおり現地の一般的な学校を指します。この場合、短期間だけその学校の生徒になり、日本にいる時と同じように学校へ行き、勉強することになります。留学、といえばまずこのスタイルが思い浮かぶことが多いと思います。
学校によっては海外から来た生徒が多いということで特別な言語クラスを設けているところもあり、現地の言葉に不安があるのならそういった学校を選ぶと良いでしょう。そのようなクラスがある学校は、大抵海外からの駐在員が多い地域にあることが多いので、その他のカリキュラムもしっかりしていたり、周辺の治安が良い場合が多いというメリットもあります。もちろんお子さんと相談の上、より言語や文化をしっかり学ぶために、あえてそういった所を避けるという選択肢もあります。
完全に現地の環境で学ぶということになるので、学校にいる間は日本語を話す機会はほとんどありませんし、その分現地の言葉を聞き、話す機会が必然的に増えます。その環境が合ってさえいれば、たとえ短期間でもその効果は絶大です。
現地校では基本的に他の生徒達と一緒に授業を受けることになるので、授業の内容についていけない、言葉がまったく分からない、といった問題が高確率で出てきますが、同時に友達をつくったり、同じ小学生が現地ではどういった環境で学び、生活しているのかを実際に体験することができるので、学校で授業の内容を学ぶというよりも、もっと大きな枠でとらえたほうが良いかもしれません。
キャンプ編
現地校が長期休みに入っている期間に渡航する場合、現地で行われる子供向けのキャンプに参加するという方法があります。これは、例えばサマーキャンプなど、現地の学校や教会、その他団体が主催するキャンプを指します。現地、もしくは世界中から子供たちが集まり、一緒に勉強をしたり、遠足に行ったりと、期間中共同生活をします。キャンプにも種類があり、美術関連のアクティビティを中心にしたアートキャンプや、自然の中で学ぶサイエンスキャンプなど、お子さんの興味に合ったキャンプを選ぶと言語を学ぶ以外の楽しみも増えるでしょう。その上、同じ興味を持つ子供同士が集まっているので、現地校よりも友達を作りやすいというメリットもあります。
特に、アメリカでは、夏休みといえばサマーキャンプという印象が強く、夏休み期間は多種多様なキャンプが開催されています。期間も、短期間から6週間程の長期間まで様々です。日本の学校の夏休み期間に合わせて留学に行くなら、行き先はサマーキャンプがメジャーです。といいますのも、アメリカでは6月中旬位から8月後半までは夏休み期間に入ってしまい、日本の夏休み期間に現地校に通うのは実質不可能なのです。キャンプには現地校とはまた違った魅力があるので、こちらも検討してみてはいかがでしょうか。
多くのキャンプは子供たちのみを対象にしたものが多く、厳密には親子留学ではありません。ですが、キャンプの多くにはカウンセラーが常駐しており、何か問題があった際にすぐに相談ができるようになっています。歴史が長く毎年開催されているキャンプも多く、そういったところはサポート体制もしっかりしているところが多いので、安心して預けることができます。ただ、言語学習をメインとしたキャンプではない限り、最初は言葉で戸惑うことが多いと思いますので、できれば事前にある程度学習しておくと良いと思います。その方が友達作りやアクティビティへの参加もスムーズですし、元々学習していた言語スキルを更に高めることができるでしょう。
